Blender 4.0が2023年の11月14日に公開されました。

Blender 4.0の登場は、CG制作における大きな一歩です。ユーザーインターフェースからレンダリングエンジンまで、あらゆる面で改善が加えられました。この記事では、その革新的な機能を見ていきましょう。

ユーザーインターフェースの刷新

Blender 4.0の立ち上げ画面
Blender 4.0の立ち上げ画面

まず注目すべきは、新しいノッチデザインとフラットな背景、読みやすい新フォント「Inter」の採用です。これにより、より直感的でクリーンなユーザーエクスペリエンスが提供されます。

旧バージョンとのフォントの比較
https://www.youtube.com/watch?v=LcQkk7NbOoY&ab_channel=Blender より引用

3.6と4.0のフォントの比較。ちょっとみやすくなった?

3Dビューとアセットシェルフ

3Dビューに新たに追加されたアセットシェルフは、アセットライブラリへのアクセスを容易にし、ポーズアセットやポーズライブラリアドオンをより効果的に活用できるようになりました。

しかし、アセットシェルフはポーズモードにいる時しか使用できないため、使えるシーンは限られます。後々のアップデートで、一般的なアセットもアセットシェルフから使える様になって欲しいですね。

ポーズモード限定のアセットシェルフ
https://developer.blender.org/docs/release_notes/4.0/animation_rigging/より引用

アセットシェルフの使用例。サムネイルが表示されているので、わかりやすい

ペイントモードの進化

ペイントモードは大幅に強化され、新しいキャンバスピッカーや大型のカラーピッカーが導入されました。Blender 4.0からBlenderウィンドウ外の色も選択できるようになりました。

Blender 4.0で大きくなったカラーピッカー

カラーピッカーが少し大きくなったのがわかります。

モデリングとスナップ機能

モデリングでは、「Snap base」機能が追加され、オブジェクトやコンポーネントのスナップが直感的で柔軟になりました。これにより、より精密なモデリングが可能になります。

レンダリングとシェーディングの革新

レンダリングでは、プリンシプルBSDFの完全な書き直しが行われ、物理的に正確な結果をもたらしました。また、新しい「リピートゾーン」によってジオメトリノードの機能も強化されています。

新機能の「Repeat Zone」
https://docs.blender.org/manual/en/latest/modeling/geometry_nodes/utilities/repeat_zone.htmlより引用

ノードグループをリピートしてくれる。プログラミングのfor文やwhile文にあたる。

まとめ

Blender 4.0は、多くの興味深いアップデートを含むパワフルなツールです。これらの新機能は、アーティストにとって大きな進化を意味します。Blenderの進化を目の当たりにし、創造的なプロジェクトに役立てましょう!

Blender 4.0のインストールは公式サイトから。

By takumi

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