先週、本屋で素敵な本に出合いました。それが、「ビジネスプロセスの教科書 第2版」です。

今回は、この本のざっくりした内容と、この本を読んで思ったことについて話していきたいと思います!

結論から言うと、この本はビジネスパーソンに限らず、誰もが読むべきものだと強く感じました。

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「ビジネスプロセスの教科書」を手に取ったきっかけ

初めに言っておくと、私はなんのビジネスも立ち上げていないただの23歳の学生(?)です。

そんな私がこの本を読みたくなったのはある理由があります。

自分の生活習慣を改善できないか?

私は就職はせずにそのままエンジニアとしてフリーランスで働いています。なので、従業員として働いている訳でもなければ、自分でビジネスを運営している訳でもありません。

しかしそれは、「自分の生活=生きるための仕事」ということにもなります。

どこかに営業をかけて、製作物を対価にお金をもらわない限りは、生きていくことはできません。

ぼーっと1日を過ごすことは、自らの足で死の道を歩むことに等しいのです。

そうすると「自分の中の24時間をいかに効率よく過ごすか」「<自分>というリソースをどのように使えば生産性を高められるだろうか」と日々考えることになります。

ですので、ビジネスの経営はしていませんが、「自分」を経営している、と言えるかもしれません。

そんな思いがある中で、本屋に行ったらこの本を見かけました。

ビジネスプロセスの改善方法を学べば、自分の生活にも活かせそう!

そんな思いでこの本を手に取りました。

ざっくりとした内容

ものすごくざっくりまとめると、「ビジネスの業務改善のために必要な事柄の定義・使いかた・事例をまとめた本」になります。

例えば、皆さんは「目的」と「目標」と「課題」の違いを説明することはできますか?このような用語の定義づけをしっかりとしたうえで、それぞれが何のために必要なのか、具体的にどう設定すればいいのか、といったことを解説しています。

少しでも気になった方はぜひ読んで見てください!

読んで思ったこと

では、この本を読んで感じたこと・思ったことを書きたいと思います。

視点の移動にはエネルギーが必要

第3、4章で「鳥の目」「虫の目」でビジネスを分析する手法について述べられています。

「鳥の目」は全体を俯瞰的に見ること、「虫の目」では細かく、具体的な視点で見ることですね。

私は大学受験生のころ、こんな謎の衝動に駆られたことがあります。

アメリカの大統領を全員言えるようにしたい…!

一回そうすると決めたら中途半端で終わりたくないので、頑張って覚えました(今は完全に忘れています)。

これは圧倒的な「虫の目」ですね。視点が細かすぎて、本来勉強している目的をまるで理解していません

しかし、別の時期にはこんな状態になったこともありました。

大学受験に向けて、必要な合格点と、そのための戦略を練りたい。

そう思った私は、1日かけてそれぞれの科目の特徴を書き出して、合格に必要な点数の計算などをしていました。

これはこれで圧倒的な「鳥の目」視点です。ここに時間をかけすぎても、「実際に行動しなよ」となってしまいます。

今のは極端な例ですが、「鳥の目」「虫の目」どちらかに偏ってしまっていることは多くの人が経験したことがあるのではないでしょうか

こうした罠に陥らないためにも、「自分は今どの視点で考えているんだ?」と定期的に考えるようにしました。

そうすることで、「今は鳥の目だったから、今度は視点を下げて虫の目で分析してみよう」とより多角的に物事を考えることができると思います!

しかし、視点を移動することはかなりエネルギーがいること。特に、固定観念などがあると別の視点に移動するのは大変です。凝り固まった肩をほぐすように、定期的に視点の移動をするトレーニングが必要だと思いました。

時間をきっかけにする

具体的な方法として、時間で分けることをおすすめします。

勉強法で有名なポモドーロテクニックは「25分間作業して、5分間休憩する」という手法ですが、私はそれを変えて「50分間作業に集中して(虫の目)、10分間休憩すると同時に、次の作業の目的や目標を再確認する(鳥の目)」ということをしています。

そうすることで、タイマーの音が視点を切り替えるためのトリガーとなってくれるので、どちらかの視点に偏ることなく1日を過ごすことができます。

ぜひ自分なりにアレンジしてみて活用してみてください!

何をするにも使える知識が詰まっている

この本の主なターゲットとしてはコンサル業務などを行っているビジネスパーソンだと思います。

しかし、ここで書かれている内容はおそらくどんな人も活用できるのではないかと思います。

第二章のコラムではビジネスプロセスにおける問題の種類と発見の仕方について書かれています。いわゆる、「As-Is・To-Be」のフレームワークです。

これを、例えば自分が普段抱えている悩みに活かすことができたら。

私の場合、やることが圧倒的に多いけど、何から手を付けていいかわからなくて悩んでいることが最近ありました。

これも、「現在どういった状況で」「本来ありたい最低限の姿はどのくらいで」「理想の姿はどんな常態化」を文章化などで可視化したとき、自分の中のもやもやがなくなっていきました

これはほんの一例にすぎず、他にもこの本で紹介されているフレームワークは広い範囲で応用が可能だと思います。

ステークホルダーにビジョンを共有することの大切さ

この本で紹介されているケーススタディの中で、「自分の目の前の業務で頭がいっぱいになり、他の部門のことを考えておらず、全体としては利益が最大化できていない」という状況が度々起きていました。

これは、全体としてのビジネスプロセスの理解がまかり通っていないのが原因だ、と著者は指摘しています。

そして、従業員にも、全体のビジネスプロセスを理解させ、「今やっている業務が全体の中でどのような役割を果たしているのか」をイメージさせることが、従業員のモチベや事業の利益につながると述べています。

企業は利潤の最大化を徹底的に追い求めるべきじゃないの?

と思われる方もいるかもしれません。実際、私もそう思っていました。

しかし、エンドユーザーだけではなく、従業員も立派なステークホルダーである以上、その人たちのためにもなるような行動を企業はしなくてはならないんですね。

このことは、以前読んだ稲盛和夫さんの著書「経営12カ条」にも書かれていました。

企業は、従業員の幸福のために最大限努力せねばならない、と。

まとめ

今回読んだ本「ビジネスプロセスの教科書」は、ビジネスパーソンだけでなく、どんな人にもおすすめしたい本でした。

気になる方はぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。

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By takumi

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